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日蓮宗宗務院様 唱題行普及企画/PR/動画・フライヤー制作

· Event,Planning,Paper,法人様,Movie

□CLIENT
日蓮宗宗務院 様
 

□PRODUCT
プロモーション全体企画設計、イベント企画、映像制作、フライヤー制作、プレスリリース代行

□ABOUT
三大仏教の一つ、日蓮宗。その開祖である日蓮聖人の降誕800年事業として様々なプロジェクトが展開されています。

その中で今回、唱題行(しょうだいぎょう)という修行の普及について、企画のオファーをいただきました。

当初ご依頼いただいた時には、イメージ動画と初心者向けのガイド動画を制作することだけが決まっており、普及についての具体的な計画はこれからという状況でした。

本来なら全体の企画構想が先で、その中でどんなツールが必要なのかをリストアップし、制作に入っていくのがセオリーです。ともあれ動画をどう活用していくかという前提条件が加えられ、プロジェクトはスタート。

ガイド動画の方は骨子は固まっていて、「初心者の方でも映像を見ながら一人で修行ができる」動画を作ってほしい、と。カラオケで流れる映像のようなイメージとのことでした。

ターゲットを女性、とくに30〜40代のヨガや瞑想に興味のある女性に設定し、宗教色の極力薄いナチュラルで明るいイメージで演出を考案。

イメージ動画の方は、唱題行の中のテーマの一つである「人法不二(にんぽうふに)」をコンセプトに、現代人と仏教との取り合わせをクールに見せていく内容に。楽曲は、唱題を唱えるお坊さんの声をスマートにアレンジして、構成は説明調にせず、あえてわかりにくさと疑問を残し、余韻の中で色々感じてもらう仕上がりにしました。

そして、これら2つの動画含め唱題行の認知が広まるために、何か特別なイベントを実施してリリースを打つことで、SNSやネット上での露出を増やしていく構想を立案。どんなイベントなら話題になりそうか?知らない人でも興味を持ってもらえるだろうか?

当初イベントは、一般の人が気軽に参加したくなる楽しそうな明るい内容のものを想定していたのですが、時期は3月。課題になったのがコロナ禍でした。当然、何か集まって行うイベントはできず、終息する時期まで待つ案もありましたが、会議やイベントがzoomで増えていることにヒントを得て、唱題行をzoomで行えないかと提案。

改めて考えてみると、こういう時期だからこそ人々を救う仏教の出番であり、奇をてらったイベントは必要ないのではないか、と。外出自粛が続き不安に苛まれている人たちが、このイベントを通じて一緒につながり、一緒に祈って、不安を払拭することができれば、まさに唱題行の普及の意義であり本質です。

企画はすぐに賛同を得て、5月4日に第1回オンライン唱題行を開催することになりました。当日は唱題行の一部を簡単に行えるようにプログラム化。お坊さんとのトークタイムも設け、カメラや音声チェック、シナリオや配役などテストを重ねていざ本番へ。

蓋を開けてみると、100名の制限枠はすぐ埋まり、イベントには入れない方が数十名も。その好評を受け、6日後に第2回を実施すると200名近い参加者がありました。

トークタイムでは様々な質問や感想が出て、中にはずっとお寺に行けなくて遺族に法要ができず涙を流してイベントに感謝されていた方も。

今後、定期的に開催されていくことになったのですが、仏教や祈りがネットという現代のテクノロジーを経て新たなカタチで広がっていくことに加え、人々の願いはいつの時代も変わらないものなんだなぁと時空に思いを馳せたプロジェクトでした。

□CAST

Movie/Song(PV) Achelon Inc.

Movie(Guide) M.Ishida
PR E.Hashimoto(LEPROM)

Design Y.Mita
Direction/Planning/Copywriting H.Narikawa

オンライン唱題行イベントの様子です。(Youtubeより)

日蓮宗 オンライン唱題行 PV方向性

企画段階では、PVの映像イメージはこんな感じでした。

日蓮宗 オンライン唱題行 ガイド動画 方向性 1日15分から始める はじめての唱題行

ガイド動画は初めての方でもわかりやすく、情報はできるだけコンパクトに。

そして完成動画が、それぞれこちらです。

唱題行プロモーションビデオ

唱題行ガイド動画「1日15分から始める はじめての唱題行」

日蓮宗 オンライン唱題行 フライヤー 1日15分から始める はじめての唱題行

フライヤーは、日蓮宗の全国の各寺院約5000ヶ寺に配布されました。

コロナ禍を経て、個々のお寺でもオンラインで様々な行事が開催が増えているようです。

 

こうした新しい動きによって、1日でも早いコロナ禍終息につながればと願うばかりです。